【五色ヶ原・薬師岳】折立から太郎兵衛平を経て、薬師峠へ
おひさしぶりです。
ステイホーム(stay safe)に在宅勤務等々、生活が一変して、これは今まで惰性でやっていただけで実は必要なことでは無かったなぁ、とか。
自分の生活を見つめ直し、今の世界のなかでどうやったらやりたい(やるべき)ことができるのか、私生活でも仕事でも、そんな日々でしたが、
やっぱり、登山はやめられない!
ですね。笑
ということで、
コロナを奇貨として、居候を卒業。ついにテント一式を購入。
その初めての活躍の場として、テント泊憧れの地、五色ヶ原へ行ってきました。
テント初めて買ったなら、普通は低山で、日帰りとか、一泊なんじゃね?
思い立ったが良日、買ったが吉日。3泊4日で折立〜薬師岳・五色ヶ原〜立山まで、のんびり歩いてきました。
「この厖大(ぼうだい)な山は、行けども行けども、頂上はなおその先にあった。」と、深田久弥をして、その遠さに辟易として、4行も費やさせた長大な縦走路。(ほんと、遠かった、、、)
その分、テント泊山行の楽しさがぎっしり詰まった、最高の山歩き、4回シリーズで書こうと思います。
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入山口となる富山県の折立へ
まずは、今回の入山口、富山県の折立まで、新幹線・鉄道・バスを乗り継いで向かいます。
今回のコース、立山から入山し、折立に下るのが一般的ですが(高い方から低い方へとなるから?)、折立からのバス、平日の運行が8月まで、ということで、今回の行程では利用できず。(一人だとタクシー高い、、、、)
富山駅にもアマビエ様。
どうでも良いですが、アマビエが何者か、このパネルの記載で初めて知りました。
どうしても、アマエビ(甘海老)にみえるんだよなーーーー、、、、
始発の新幹線でも行けるのですが、初日はのんびり、駅前のホテルに前泊します。夕日がキレイだったー。これは期待!!
(この後雷雨でした。薬師岳もすごい雷雨だったとか。のんびりしてよかったー)
富山名物。ブラックラーメン。おかずとしてのラーメン。
ラーメンが本気で味が濃い。塩分と炭水化物をフルチャージ。
今回の装備一式。なんかよれてるな笑 推定重量22kg
電鉄富山駅から、朝6時の電車で向かいます。
電車はこんな感じ。懐かしい感じ。
電鉄富山駅から約1時間で「有峰口駅」ここで折立行きのバスに乗り換えます。
時刻表見ると乗り換え時間13分で短いなー、って思いましたが、
駅にバスが、見ての通り横付けで笑
運転手さんがみんな揃ったのを確認して出発してくれるので、安心でした。
折立はこんな感じ。
この付近は熊がめっちゃ出るとのこと。
人の食べ物の味を覚えてしまったとのことで、近くのキャンプ場は閉鎖中。
ザックを放置すると持ってかれちゃうんだそう。バスの運転手にはトイレに行く間でもザックは背負っていてくださいと言われました。(5万円が入ったザックが実際に持ってかれたそう。それは熊か?笑
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折立から、ながーくゆるやかな上りを経て、太郎兵衛平へ
そんなわけで、前置きが長くなりましたが、8時30分長くて楽しい時間の始まりです。
ゆるやかに樹林を縫って歩いていきます。一箇所だけ、沢に向かって崩落地がありました。
2時間ほどで、三角点。
さすが三角点。開けてます。
ベンチがたくさん並べられていて、休憩適地。ここで眺めに休憩をとりましょう。
ここから先は、精神力を削りに来ますので、しっかり英気を養うべし!です。
三角点から30分ほど歩くと森林限界を超えます。はるか先まで、上りですなー。
何年も前からずっと、登山道整備事業が進められています。しっかり整備された道が、この先なんと1時間も続くのです。頭が下がります。
が、こう、人工的な道って、歩幅が合わなかったり、どうもペースが取りづらいですよね。
しかも、これが1時間代わり映えなく続くのです。
振り返ると、登山口近くの巨大ダム湖である、有峰湖が見えてきます。振り返って気力をチャージ!
ど、どこまで続くのか、、、、、、
森林限界超えた地点からすでに45分。歩き続ければゴールは必ずやってくる。はず。
ちなみに、深田久弥はこのへんで道に迷って一度撤退してます。
今でこそ道がしっかり付けられているから分かりやすいですが、道がなかったころは、どの稜線をどの方角にたどればよいか、難しい道だったでしょうに。ガスったらイチコロ。
そう思うと、整備してくださっていることに文句はいえません。
最後、木道が出てくれば、太郎平小屋はすぐです。(写真では見えてしまってますね笑
そんなわけで、12時45分、登山口から4時間ちょっと。
太郎兵衛平に立つ、太郎平小屋です。
兵衛はどこへ行った、、、笑
2年前、黒部五郎から折立方面に歩いた際、途中で豪雨に見舞われ駆け込んだ、思い出の小屋です。
ここの「行者にんにくラーメン」パワーが出ますよ!
(今回は良いもの持ってきているので、残念ながら食せず!)
中はこんな感じ。キレイです。
乾燥室もしっかりしていて、その節は大変お世話になりました。
(今はコロナ対応、中には宿泊者だけしか入れません。テント受付者は入り口まで)
小屋でテント受付をします。
(テン場でも夕方受付がありますのでご安心を)
前回は、こっちから、今回はあっちへ。そんな山のY字路
あっち、本来薬師岳が見えるはずなのだが、、、、、うん、いつも通りですね!笑
協力しますとも!
太郎平小屋から木道を15分くらい歩くと、
13時30分ころ1日目の幕営地、薬師峠に到着です。(写真は16時ころのもの)
太郎平と薬師岳との鞍部(峠)に位置しています。これは薬師岳側から撮っていますが、左手の斜面にテント場、右手の斜面に水場とトイレという構成。
幕営地とトイレが物理的に隔てられているのは精神衛生的にも良い配置。
水場はじゃばじゃば水が出ていました。トイレもキレイで、環境の良いテント場です。
日曜日ですが10張強。整地された場所もまだまだ空いていてました。
ここにも、受付・売店が開設されます。
この日は、「16:00頃からでしたよ」でした。到着すぐのビールを期待していた人は随分しょんぼりそうでした笑
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ここをキャンプ地とする!
って言ってみたかった笑
そんなわけで、場所を決めていざ幕営。
ソロで山で張るのは初めて。手際が悪い悪い笑
・棒刺す所間違えたー とか
・ペグ刺さらねぇー とか
・石にうまく固定できねぇー とか
設営簡単なモンベルのステラリッジ君、紆余曲折を経て、無事に設営完了!
いろんな反省があって、幕営時間 驚異の 30分!!笑
雨風なくて良かった良かった笑 いやほんと。
(後ろのレインは、あとでちゃんと張り直しました笑)
このレインフライの色に惚れて、何年も前から、テントはステラリッジ君一筋でした。
念願のマイホームと思うと感慨深いです。
顔を出せばこの夏山の景色。
ああ、電波も入るし。俺、来週からここでテレワークするんだ、、、
昼ごはんは富山名産の「鱒の寿し」
本来は1重(円形)だいたい2人前なのですが、
お弁当サイズ。しかも裏におぼろ昆布、という変わり種が売っていましたので、地物を山で味わうべく担ぎ上げてきました。
ええ、押し寿司なんで重いんです笑
味は、最高でした。
しっかり〆られた鱒に甘めの酢飯。おぼろ昆布のコクが争うわずに調和して全体を引き上げてくる。
これはお取り寄せしたいなぁ。
と思ったら、できるみたい。是非!
https://masunosusi.shop-pro.jp/?pid=146016390
テント場周りはチングルマ。穂(実?)がキレイでした。
昼ごはんを食べて、さあ次は夜ご飯だ!笑
テント場、幕営が済むと、飯食って寝て本を読んで飯を食う、贅沢な時間になりますね笑
登りで使った筋肉を回復させるべく、常温OKのサラダチキンも持ってきました。このサラダチキン、めっちゃ美味しかったです。これから自炊の定番になりそう。
夕方、テントのそばに鳥が飛来。雷鳥か!?と思ったら、なんと、鳩でした。
普通の鳩??これはこれでなかなかおもしろかったです。
夕焼けて
夜景に。
背景は燕岳付近において発達した積乱雲君。夕方くらいから夜遅くまで、ずっと雷がなっていました。
「こっちくんなー、、、」とずっと祈ってました笑
祈りが通じたか、月がとても明るくて、ヘッドライトいらず。むしろ、明るすぎて眩しく眠れない笑
そんな幸先の良い1日目でした。
明日はいよいよ、薬師岳を超えて、スゴ乗越まで。薬師岳から続く天空の散歩道編です。