【立山】ゆるふわはじめてのテント泊@雷鳥沢 のはずが、、、
紅葉シーズンはじまりましたね。
秋山の高い空と清らかな空気に想いを馳せながら、残念ながら今週は街で過ごします。mahalです。
さて、先週までは3週にわたって後立山連峰縦走について書き連ねましたが、今日はその対岸、立山連峰です。
後立山連峰縦走の1ヶ月ほどまえ、お盆に「はじめてのテント泊@雷鳥沢」に行ってきましたのでそのときのことでも。
テントやりたいなぁとずっと思っていたのですが、金銭的問題と、冒険的登山のための重量削減のため、なかなか手を出せていなかったテント泊。ちょうど友人がテントを購入したので、居候させてもらいました(笑
とんでもない快晴、それゆえにすべてが陽炎に消えるとかと思った、はじめてのテント白@雷鳥沢。
後立山連峰縦走についてはこちら。
扇沢から黒部アルペンルートで室堂へ 最初からの大絶景
深夜のうちに車で都内を出発。朝4時に扇沢に到着しました。
車の中で代わる代わる3時間ほど仮眠する予定が、話が弾んで徹夜で到着。そしてすぐに明るくなって、、、、まったく眠れず、、、
徹夜登山。登山は朝が早かったり深夜バスだったりと、移動が大変なので、往々にして睡眠不足で初日を迎えるものですが、さすがに徹夜は、、、これがこのあと尾を引きます。
朝5時の時点で扇沢駅は切符購入待ちの列ができています。
赤沢岳あたりの岸壁かな。扇沢駅の奥の山が朝日に照らされて真っ赤に染まっています。
そう、この違和感に気づいた人は扇沢マスター
(気づく人ならそもそも知っている説。有力。)
今年からトローリーバスではなく、電気バスになりました。
日本で唯一立山黒部アルペンルートだけにあるトローリーバス。
これで残りは立山直下のトンネルだけになりましたね。
今日は立山に行く人側の人なので列に並んで待ちます。
代わる代わる準備をしたり朝ごはん食べながら、切符まち。朝6時時点。この混雑っぷり。お盆の2日目だしなぁ。
無事、第2便を確保し6時30分、電気バスに乗り込みます。
駅で停車中に充電してますね。この辺はトローリーの設備流用かしら。
あんな簡単な設備で、そんなに停車時間も長くないのに充電できるものなのですね。
将来的に街中のバスもあんな感じになるのかな。
外には最後尾の札をもつお兄さん。
帽子とあいまって、ここは夢の国かと、、、
ゆられること10分くらい。黒部ダムに到着。
黒部渓谷にはまだ日は届いていないので薄暗く、逆に雰囲気があります。
早く来た人だけがみられる静謐とした空気感。
立山の壁もよく見えます。
遠くから見ると綺麗な台形をしている立山ですが、ここからみると岩肌が際立って、また異なる顔を見せてくれますね。
黒部ダムはサービス精神旺盛に今日も観光放水実施中。
こちらは下流側。
光の境界がくっきりと。朝靄に東側からの日が当たって、天使の梯子のようになっています。なかなか幻想的。
このあと、さらにロープウェィ、トローリーを乗り継いで、室堂に到着です。
乗り物のなかでは爆睡につき写真はありません笑
山の日ということで、山の日イベントやってました。(朝早すぎてまだ開催前。残念、、、)
はい、今回もう勝ちました。大快晴です。
朝8時30分ですがこの人の入りよう。ここは登山と観光地の境界。
どこまで歩くんだ、という超大型ザックを背負った山岳部諸兄から、ハイヒールの外国人まで、いろんな人がこの立山の絶景を堪能しています。
3000mの高山を公共交通でアクセスできるのが立山の良いところ。
例えば、雲の平にバスでアクセスできようなもの。違うか、、
ミクリガ池の逆さ立山からの雷鳥沢キャンプ場
今日は風も穏やかでミクリガ池にはほんのり逆さ立山が。
ミクリガ池は何度もきていますが、なぜかいつも波立っているので今日は幸先よろしく。
そして、知っている人はご存知。
細田守監督のアニメ作品「おおかみこどもの雨と雪」は富山県が舞台になっています。
とても印象的なシーンでこの景色が描写されるので、あっ!思う人は多いのじゃなかろうか。
詳しくは
ミクリガ池のすぐそばには地獄谷。
昔はあのなかも遊歩道がありましたが、何年か前から火山活動活発になり、立ち入りが禁止に、、、
その奥にはどんと構えた奥大日岳。今日はゆっくりあそこまで歩きます。
地獄谷脇を雷鳥沢方面に歩く人々。なんだか絵になるなぁ!
雷鳥沢のテント場。
お盆2日目ということで、昨日から相当入っているのでしょう。大混雑。色とりどで綺麗。
テントの宝石箱や〜〜
失礼しました。
引き絵でとるとこんな感じ。大きな山の懐に広がってることがよくわかりますね。
受付を済ませて、無事にテント場も確保。
テント設営は2回目なのにyoutubeシミュレーションですっかり手慣れた友人の指示のもと、あっという間に設営完了しましたので、奥大日岳に向かいます。
せっかく立山に来たのでピークを踏んでおこう ということで奥大日へ
まずは沢沿いに。雲ひとつないから本当に気持ちがよい。
チングルマも元気よく。
少し離れて振り返ると室堂山方面、その手前は地獄谷。
こうしてみると室堂がいかに平なのか。地獄谷って意外と広いのだなぁ。
というのがよくわかりますね。
ここでも火山の成分が溶け出しているのか、沢の色が青く見えました。
なんだか、かわいい笑
剱岳に「かわいい」なんて言えるのはもしかすると北アルプでここだけ?
稜線からの絶景がどんな感じか。
アップロードするとわかりにくいのでイメージくらいですが、
立山全部のせ。
ほんと、270度くらいに広がる立山がすべて見渡せます。前見て歩いている場合ではない!
ニッコウキスゲもご機嫌麗しく。
と思っていたらガスが湧いてきました。
ガスに浮かぶ剱岳。やはりかっこいい。1ヶ月後似たようなシチュエーションをま裏側から眺めることになろうとは。
そんなわけで、雷鳥沢から3時間ほど。奥大日岳山頂に到着。
奥には今まで歩いてきた道が。意外と遠くまで歩いてきましたね。
この日は8月11日。夏真っ盛りで大快晴。とすると、物凄く暑い。
冷房に慣れた体。加えて今日は徹夜明け。
みごとに全員で熱中症気味になりながらでしたがかろうじて到着。
道中同様に暑さにやられたのか、所々に残る残雪の脇で体を休めている人を多く見かけました。山の日前後の暑さは異常だったらしく、立山に来ていた知り合いも熱中症でダウンしたんだとか。
山は水の確保にも苦労するし、高山ともなると遮るものもない。
熱中症という観点での対策の必要性を改めて感じた次第でした。
というわけで、体力回復させるためにお昼ご飯。
荷物量には余裕があるので、今日は食品をいろいろ持ってきました。
最近お気に入りはラーメンにこの豚角煮を入れての角煮ラーメン。
チキンラーメンとの相性が抜群でした。
大展望を満喫してさて雷鳥沢に戻ります。
暑さでバテバテなので、写真がまるで残っていません。
「こんなところ歩いたっけ??」
登りから朦朧としてたんだなぁ、全員で登りの記憶が曖昧でした笑
なんとか雷鳥沢まで戻ってくると、
なんということでしょう。雷鳥沢のキンキンに冷えた清流。
雪解け水なのか、10秒とて手をつけていることが厳しいくらいにキンキンに冷えていました。
足を水につけたり、顔を洗ったり。
この沢がなかったらほんと死んでた。むしろここは天国?
まさか山に来て沢遊びが出来るとは思っていませんでした。(1ヶ月後に後立山でも同じ感想笑
雷鳥沢のテント場のよいところ、それは、すぐ近くでお風呂に入れること。
山の上でお風呂に入れるなんて、最高でした。
雷鳥荘やみくりが池まで登れば温泉にも入ることができますが、雷鳥沢からみくりが池温泉までの坂道は通称「地獄坂」。
体力ありあまっている人にだけのオススメです。
夕方からは雨となり、疲れも重なってこの日はお風呂から戻って食事をしたらすぐ夢のなか。
まるで星空を見ることもなく夜が更けていきました。
そんなこんな、初めてのテント泊。
どちらかというと暑さに完全にやられました日記となってしまってしまいますが、
翌日は朝から立山に登って、北アルプス全部盛りの大絶景を拝みます。
反省を生かした早朝出発、朝焼けの立山縦走。
立山縦走編はまた後日。
今日も読んでいただきありがとうございました。