【長野県・四阿山・根子岳】
しばらくサボってお休みしていましたブログ。
山に行けないしネタないわーと言っているうちに手が遠ざかり。そして梅雨があけ、今度は週末忙しくて書く暇がない。
そんな週末を過ごしていたのでたまには体を休めなければ。
そんな週末に限って晴天予報なんですよね。
この山、こちらのブログで拝見して気になり、梅雨前に浅間山から見てさらに気になった山なのです。
金曜日の昼に急遽レンタカーを手配して、駆け込んだ四阿山・根子岳。
そこには、最高の道が待っていました。
この山たち、実にいろんなルートがあるのですが、今回は四阿山・根子岳の縦走が目的ですので、菅平牧場から登ります。
料金所(300円!激安!)すぎるとこんなほっとする直線道路。この道、山の上からもよくわかります。
駐車場の目の前はもう牧場。帰りには牛が群がっていました。
駐車場は第3まであって、各駐車場40台くらい停められそう。
8時頃に行って、第2駐車場に停めましたがこの時間でもこれくらいの人の入り。
都心からは大体4時間。こった体をほぐしながらそそくさと準備します。
上り口は駐車場のすぐそばに。
三角縦走の場合はどちらから行くのか、特に日帰りの場合は迷いものですよね。
自分は基本的に険しい道が登りになるように選択していますので、今回は四阿山から反時計回りに回ります。
(駐車場が約1600m、四阿山が2,348m、根子岳が2,206m)
この険しさルール、標高からだけでは計れないことを今回痛感しました。これは後述。
四阿山の登山口までは分岐から500mくらい。こういう道、気持ちよくて好き。
登山口は分かりやすくなってます。ゲートくぐるタイプは、ここから山だからな!という別世界観があって好きです。
入り口は道の脇にありますが、下を見て歩いてても絶対見逃しません。
こんなに分かりやすく地面に書いてあるから。(登山口側から撮影)
で、歩き始めて30秒でぬかるみに遭遇する。テンションだだ下がり笑
暑いと思ってハーフパンツとタイツスタイルだったので、早速やられました。
(藪漕ぎは上の方と聞いていたので完全に油断)
広葉樹が支配的な山なので、陽の光がよく入って気持ちがいいです。
ところどころ、道が川になっています。
(昨夜雨が降ったせいもありそうですが、たぶん常に水が流れているのでは、という地面の具合でした。川になっているせいで泥濘まず、逆に気持ちが良い)
沢を渡ります。逆から歩いてくると、この沢を渡ると牧場がすぐです。
いたるところで、「ダボス」の文字が現れます。
なぜ?
ここはいつからスイスに、、、
北アルプスでは見たことない気がしますが、何の花でしょう?
最初の1時間は森のなかをひたすら登ります。
急なわけではないのですが、展望もない。標高も2,000mくらいと多少酸素も薄くなるので、辛い。
と思ってきたところにこんなメッセージ。
分かってるねぇ!
稜線にでると視界がひらけて、
牧場の風景
世間を騒がした浅間山
あとで行きます、根子岳
この蛾も道中なんどか見かけました。花とのコントラストが綺麗。
なかなか羽を広げた状態で止まってくれず、数分待機。
道中立派な看板が多いのに、なぜかここだけ倒れている。だれか助けてあげて、、
四阿山山頂直下だけ木道になっています。
土が赤く、そういえば火山だったんだなぁと。
分岐から10分くらい。麓から2時間くらいで四阿山の山頂です!
西側はこれから歩く根子岳への道。
あのグリーン(ゴルフ的な意味で)の道。今すぐにでも駆けて行きたくなっちゃいますね。
逆は浅間山です。
山頂は両側切れ落ちていることもあり狭いです。反対側の登山口からも人が上がってくるのでそこそこ混雑。 ちなみに、三角点は結構歩いた先にあります。登り返しが見えたので省略!
根子岳への道にテンションがあがったので休憩もそこそこに、根子岳へ向かいます。
四阿山から根子岳への下り(300mくらい降ります)は、一面根っこに覆われた斜面。日当たりも悪く濡れていて、これが滑る滑る。
木の根のスロープみたいになっている箇所もあって、降りだと体重を預けられるポイントが少なく、それも木の根の瘤とかなので滑りやすい。ずばっと、すべって行ってしまうので、上りのほうが安心だなぁと。
これが冒頭、険しさだけが道の判断ではないなぁ、と思ったポイント。
しかしながら、これを降り切ると急にあたりが明るくなって、
はい、ご褒美です。
こんなに美しい斜面、他にあろうか(いや、ない。)
テンション上がって駆け上がりたくなってダッシュ!
じっくり堪能したくなって立ち止まってカメラ!
四国の剣山→三嶺をまたは谷川岳→万太郎山を彷彿とさせる、草の稜線。
いやー、車と徒歩で7時間かけて、ゴミ溜の街、東京から来た甲斐があったというものです。
振り返っても、はい、綺麗。
こうやってみると、四阿山はけっこう木におおわれてますね。
登りきったあたりから、こんな層状の岩が出てきます。
ブラタモリは好きで見てますが、一向に岩の名前を覚えられない。
タモリさんなら一発でわかるんでしょうね。きっと。
岩の脇を縫うように進みます。
根子岳の山頂直下までくると崩落地。
硫黄岳とかの爆裂火口に似てますね。溶岩?のような黒い岩と、オレンジ色の砂?と、草のグラデーションがいいです。ダイナミックでこういう景色が好き。
山頂直下で藪漕ぎ。だいたい110cmまでそだった笹をかき分けます。
高さが低いから漕ぎやすいのですが、あしもとぬかるんでいたり、根がでていたり、足下見えないのはやはり怖い。
そんなわけで、根子岳山頂です。
四阿山とうってかわって、広々とした山頂です。菅平方面が見渡せて綺麗。
根子岳の降り斜面はいたるところに花が咲いています。この薄紫の花。綺麗です。名前が知りたい。
ダケカンバ?の森も綺麗。
根子岳の山頂から40分ほどで登山口まで降りてきて、ゴール。
三角縦走は同じ道を歩かないので常に新鮮な気持ちで歩けていいですよね。
CTは休憩込みで5時間30分(休憩50分)
標準のペースで歩いても休憩込みで7時間掛からないんじゃないかと。
(自分、ソロのときは下りは膝の負担も考えて駆け下りているので、コースタイムは結構やんちゃ。下りはゆっくり歩く方が膝・太もも筋に負担がかかる論者)
急なところもなく、ふらっと行く土曜日の日帰り登山には実に気持ちのよい山歩きでした。
登山口の脇に牛がいました。こちらは1頭だけ。
脇の売店では登山バッチも、牛乳もいただけます。
菅平近辺は大学ラグビー部の合宿の聖地のよう。
至るところにガタイのいい男たちがわらわらしていました。
そのためか、夏休み期間は付近のホテルも日帰り温泉はやったないとかなんとか。
ホームページが綺麗だった、帰り道から少しそれた先の「あずまや高原ホテル」の日帰り入浴へ。
日帰りやっているのか、電話で確認しても対応がそっけない。
駐車場についても車がぜんぜんとまっていない。
アプローチも草ボーボー、、、、
アスファルトも荒れている、、、、
これは、ハズレか、、、と思いきや
露天風呂からは浅間山まで見渡せて、アルカリ性のお湯は日光に焼かれた肌に優しくて。
とても良い湯でした。
館内もきれいで、こちら方面行くなら是非。
温泉 | あずまや高原ホテル《公式》信州・真田・雲上・露天風呂・温泉・旅館・大自然
そんなこんなで、リフレッシュ登山として、文句のつけようのない、100点満点の充実した山歩きでした。
これで来週からまた頑張れるというものです。
実は、お盆に富山の立山に行っているのですが、それはまた後日。
では、今回も読んでいただき、ありがとうございました!