【立山】ゆるふわはじめてのテント泊@雷鳥沢 立山3X3
台風一過、今回は河川氾濫などたくさんの被害がでましたね。
千曲川をはじめ、縁のある地域での災害は心が痛みます。
みなさんのお住まいの地域がご無事であったことを 祈る限りです。
身近に迫った災害に避難装備を再確認した結果として、緊急の避難時に持ち出すべきは、「小屋泊装備と貴重品」と整理がつきました。
縦走装備かなぁと思っていましたが、家が1日後には立ち入り可能(住めなくとも)と
なることを前提とすれば、荒天のなか縦走装備で避難する方がリスクだなと。(特に台風時)
別に寝袋もマットもなくても1日くらいなら体力的に問題ないし、二人で一つ、カビ臭い布団をシェアする山小屋より避難所の毛布の方が絶対快適だ、という前提の崩壊。
もちろん、家が水没、倒壊というリスクも考慮すべきですが、稀頻度リスクより、起こりやすいリスクに備える方が実効的かなと。ここは割り切りですね。今回の台風でそう覚悟がついたということ。
さて、そんな稀頻度災害にも対応できるであろう装備で楽しみました、立山ゆるふわはじめてのテント泊。
前回は夏の暑さに見事にやられ、、、、(あ、この装備真夏リスクには対応できてないな笑
テントの楽しみもそこそこに眠りについた第1日。
今回は立山本体を巡ります。
溶岩台地にそびえる絶景の散歩道編です。
反省を生かして早朝アプローチ
前日の反省を生かして、暑くなる前に登り切ろう!ということで日の出前に出発です。
テントに全装備置いていけるなんて最高だ。立山はほんとうに何度も登っていますが、早朝に登るのは初めて。わくわくします。
雷鳥沢から階段を登っていたら「ギュー!ギュー!」との鳴き声。
もしや、とあたりを照らしてみると、
雷鳥親子と遭遇。
朝から幸先が良い始まりです。
しかし、雷鳥は鳥目ではないのか、、、笑
朝日が立山の向こう側から登ります。
剱岳がこっちをみている。
室堂の台地がほのかな朝日に照らされて幻想的です。
朝日を後ろに従えて立山がかっこいい。
陽が昇るのを待ってもいいですが、それでは本末転倒なので登り始めます。
なお、雷鳥沢からは立山まで直通ルートがありますが、立山ではそのまま飲用可能な水場は室堂の「玉殿の湧水」のみ。昨日も満タンにしたのですが、1日で飲み干してしまったので給水のために立ち寄りました。
一ノ越を越えると、目の前に槍が岳の勇姿が。
立山はなんども登りましたが、ガスが沸きやすい地形なのか、
私のガス男力が高すぎるのか、ほとんどすべてガスに巻かれるため、こんなキレイに見通せるのは初めて。
朝から絶景です。
一ノ越からの登りはこんな感じ。結構がっつりのぼります。辛いです。
何もないように見えますが、実はこの斜面の陰に一ノ越山荘が隠れています。それほどの斜度です。
手を使うような登りが約1時間。体勢を崩すと後ろに倒れそうになるので要注意です。
標高を上げると竜王岳・浄土山の向こうに薬師岳をはじめとして黒部原流域の山々。
五色ヶ原、歩いてみたいなぁ。
そして、 立山山頂です!
室堂から2時間ほど。朝7時に登頂です。
真ん中に槍ヶ岳。左遠くには八ヶ岳と南アルプス。それに挟まれる富士山(写真だと見えにくい。加工しようかな)右側には水晶岳がどんと黒部原流域の山々。日本列島が縦にほとんど見えています。
あ、神様。
じゃなくて、
山頂はこんな感じ。社務所がどかーんと立っています。
立山山頂オリジナルのmont-bell Tシャツは残念ながら売り切れ。山でよく見かけるので欲しかったなぁ。
500円で登山の安全祈願を祈願していただけます。
あの神通力強そうな宮司さんに祈願してもらえるのです、行かない手はない。
参拝記念のお札ももらえます。これをザックにつけて歩くのが 立山スタンダード(たぶん
家に3つくらいあります。風鈴がわりに吊るしてます。
神社からもう一度振り返って。
本当に良い天気です。まだ暑くないし。朝一番アタックは大成功。
さて、ここはいわゆる立山のうちの「雄山(3003m)」
立山は「雄山」「大汝山」「富士の折立」の3つのピークの総称です。
この3つを渡る稜線が、私の知る中でも最高の稜線の1つ。
この晴天のなか、最高の稜線を歩いていきます。
立山 絶景のお散歩歩き
そう、剱岳が一番かっこいいアングルの一つです。
剱岳に向かってこの稜線道をずーっと歩いていくのです。最高。
右の端に少し写っているのが「富士の折立」です。
立山は氷河地形がとてもはっきりしていて、こんなキレイに圏谷(カール)が見られます。
これは大汝休憩所。大汝山山の直下3000mくらいの標高に建っています。
映画「春を背負って」においては「菫小屋」として、映画の舞台にもなりました。
残念ながら休憩所なので基本的に宿泊はできません。
なぜ正面から撮っていないか、というと、賑わいすぎていて、忘れました笑
こちら富士の折立。縦走路から少しはずれて、結構険しい。
そういえばいつもスルーかも笑
室堂側はこんな感じ。地獄谷の存在が景色に色を添えますね。
3000m級の連峰において、火山があるのは立山くらい。
こちらは別山。スルーしがちですが今回はこちらもよりました。
このあたりまでくると結構疲れているので、まあいいいや、という人はピークを巻く道もあります。
雄山を「立山」3つの峰で「立山」それが3つで更に「立山」立山は定義が幅広い。
ここでガス男が発動しガスに巻かれましたので写真はここまで。
この後は雷鳥坂を降ってテン場まで戻ります。
なお、この雷鳥坂、室堂から直接剱岳を目指すならここを昇るのが最短コースですが、相当きついです。
テント泊装備を担いでバテている登山者を何人も見かけました。
それを見ているからいつも下りで使っていますが、いつか剱沢でテント泊がしたいし、挑戦しなくてはなぁ。
テント場まで戻って、今日もお風呂に入って。
さあ宴会です。
雷鳥沢の雪解け水でキンキンに冷やします。ほんと、あっという間にキンキンに冷えます。
上の写真は人の冷やしていたやつ。写真だけ撮らせてもらいました。
最近はなんでも人のお酒を盗む輩が現れると、立山好きの間で問題になっているとか。
山は性善説で成り立っているのです。ガキ田で一生田植えをしていれば良い。
(稲が実るタイミングで鬼が邪魔しにきて一生実らない、そういう地獄だそう。ある意味一番やるせない笑)
と思っていたら、剣沢でテント一式盗まれる事件が発生したそうですね。
剱沢は山ヤ以外なかなかこない場所なのに、、、、 残念な世の中ですね。
そんなやつ、地獄谷で煮られれば良い。
今日は麓から持ち込んだお酒(今回はウイスキー)も開けて、
テントでいろいろ話をしながら、夜はふけていきます。これぞ、テント泊。
暗くなりましたので、夜景をば。
今回は最近の相棒 canon G7 markⅡ で初めての夜景撮影(三脚あり)に挑戦しました。
普通にキレイに撮れる!笑
星空もお手の物。
今日はたまたま、ペルセウス座流星群の極大。流れ星見放題です!
(昨年、黒部五郎の小屋でも、たまたま極大で無限の流星でした。)
翌朝テントから顔を出すと
立山にご挨拶。テント良いわー。我が家も買おう。
今日は帰るだけなので、ゆっくりコーヒーも入れますよ。
地獄谷も今日も白くて美しく。
8時過ぎですがまだまだお盆休みのど真ん中。テントがたくさん。
みくりが池温泉の名物ソフトクリーム。
時期によってフレーバーがいろいろあるそうですが、今回はブルーベリー。美味。
室堂に戻ってノンビリと。
「立山自然保護センター」で動画視聴。
すんごい絶景。インバウンド向け故にエモーショナルな作品が見られます。
(古いのもあって、これはちょっと笑ってしまう。昭和感笑)
富山ではちょっと有名な「立山そば」
出汁がいいのか、とても美味しいのです。(立ち食いにしてはちょっと高いけど)
を食べて、きた道を引き返します。
トローリー オー!
(これがわかった方、とっても仲良くなれる気がします笑)
黒部ダムに戻ってきました。昼なのでダムにも陽が入っています。
ので、
キレイな虹が拝めました。旅の締めくくりとしてこれは最高だ。
そんな感じで、立山ゆるふわはじめてのテント泊は終了したのでした。
天気にも恵まれて、初めてとしてはこれ以上なく良いコンディション(雷鳥沢のテン場がそもそもテン場として最高の立地というのがある)で、テント泊デビューが飾れました。
そのうち自分のテントも買って(ソロテント)、裏銀座とかテント泊縦走してみたいものです。
秋ももう終わりで今年の登山シーズンもあと1ヶ月くらい。せめてあと1箇所くらい、どこか行っておきたいところです。
本日も読んでいただきありがとうございました。