【長野県・八ヶ岳】
関東に台風が近づいていますね。
今回の台風は足が早く、天気が急に崩れることが特徴とか。天気予報が今ほど発達していなかった頃は朝の天気をみて山に入り、夜には台風の直撃を食らう、そんなこともあったのでしょうね。文明の発達に本当に命を救われているなと感じます。
さて、秋雨前線が悪さをしている今年の晩夏ですが、
「今から晴れるよ!」(根拠のない方)
に一点張りして、八ヶ岳に行ってきました。
結果は、この予報でここまで晴れれば大勝利でしょう。
そんな八ヶ岳ゆるふわ登山です。
今回は桜平から、オーレン小屋を拠点に、天狗岳・硫黄岳を回るルート設定です。
普通に山を歩ける人にとっては日帰りの行程ですが、登山初心者2名を引き連れ、山での過ごし方を満喫してほしいな、と、綺麗と評判のオーレン小屋を拠点に余裕をもった行程に。
天気予報も良くなかったので、11時時点でも桜平駐車場(中)で三分の1くらいの入り。トイレはここにしか無いのと、一つ下の駐車場は歩くと1時間近くかかることを考えると、ここの駐車場に停められないと相当な痛手です。
桜平までの道は未舗装路ですが、普通車なら問題なく走れます。
今回のレンタカーはヴォクシー(8人のり)でしたが、単独で進んでいる限り危ないところはありません。下りはところどころでバンパーが地面にタッチしてましたが、まあ、これは仕方ない。
ですが、すれ違いとなると、待避所じゃないと無理。
要所要所に待避所があるので進退窮まる事態には辛うじてならずですが、
ギリギリすれ違える、という待避所を何箇所もクリアしながらの道になります。
いかに早く対向車を見つけるかの勝負になるので窓は空けて、音楽・会話も控えめに、がオススメです。
タクシーが相当数入ってくるようで、すれ違いの車もすべてタクシー。みんな避け慣れていて助けられました。
桜平駐車場(中)から林道終点までは10分ほど、こんな林道歩きです。
予報とうって変わって心地よい日差しに来て良かったなとすでに救われている。
そして、今日一番伝えたいこと。
そう、熊の目撃情報なんてまあ珍しくはない。
が、熊が転落って!!笑
てかそれ目撃した人すごい!
イノシシじゃあるまいし、熊に何があったか、、、目撃者よりクマが心配です、、、
先ほどのクマの看板が登山道入口です。
ここからもしばらく気持ちのよい林道歩き(ここは一般車侵入禁止)
この川、写真はもうオーレン小屋にかなり近いですが、すこし下流では流れももう少し多く。オーレン小屋ではこの水の流れを活用した水力発電を行なっているとのこと。おかげで夜も要所要所電気が付いていました。
そんなわけで、登山口から1時間ほどでオーレン小屋です。
我々もお昼ご飯。
この冷凍系チャーハン類を山に持って行って炒めるのがマイブームなのです。
おにぎりとラーメンはそろそろ飽きました。山で暖かいご飯が食べたいです。
そんな願いを手軽に叶えてくれるこの商品類はかなり優秀。
凍っているので衛生面でも安心です。
オーレン小屋から夏沢峠方面へ。
左右にこんな木立が見えてきましたら夏沢峠はすぐそこ。
夏沢峠からは硫黄岳の爆裂火口面がきれいに見えます。
今日は夏沢峠から北方向に進路を変えて根石岳へ。
写真でみたことありましたが、なかなか良い道。
そして、天狗岳。左が西天狗。右が東天狗。たぶん。
時間があれば天狗まで歩きたかったですが、すでに14時。オーレン小屋までCT1時間ですので、撤収のお時間でした。
オーレン小屋では、キンキンに冷えたよなよなエールが買えます!
最近、また、「キンキンに冷えてやがる!!」
をよく聞くようになりましたね。
いや、山で小屋についてキンキンに冷えたビールが出てきたら、そりゃ、
「ありがてぇぇ!」
です。
夕食はオーレン小屋名物、桜鍋。
少し濃いめの味付けに、盛りだくさんのやさいとお肉。
もう食べきれない!
大満足です。
昨年行った、赤岳山荘もそういえば食べきれないくらいの料理が出たなぁ。八ヶ岳の山小屋は料理に力を入れているところが多いのかなぁ。
食後は薪ストーブにあたりながらまったりと。
薪ストーブは独特の香りがやみつきです。
そうして山小屋の夜も更け、、、
せっかくなら、硫黄岳の山頂で朝日を拝みたい!!
そんなビギナーの願いを叶えるべく、なんちゃって経験者、張り切って午前3時30分に出発です。
昨日も通った夏沢峠へ。
ここまでの道、新月だったのか月明かりもなく。森の中なので街のあかりも届かず。
朝日を見に行くと行っても、森林限界を超えた小屋に泊まり、道の明瞭な稜線を月明かりだけで歩くことが多い私。もう、ビビって慎重に進みました。
ええ、5時間くらいしか持たないヘッドライトの最大照度をフル活用しました。
いやーなかなかスリリングでした。
そうしてたどり着いた硫黄岳山頂。
はい、お決まり、ガスと強風。
とりあえず日の出までは、、、と風を避けつつお湯を沸かして朝ごはん。
が、日の出を過ぎてもガスは晴れず、、、
まあ、山なんてこんなもんだ、、
と玄人ぶって退散しました。
オーレン小屋のテント場。
おおよそフラットなエリア。先着順らしいですが、すのこもあったり。
何より小屋まで歩いて1分なので立地がとても良い。
登山口からも1時間程度で来られるので、初めてのテント泊にはとても良い場所では。
(別料金で小屋のお風呂も使えます。500円だったかな。)
大量の薪。この薪はどこからくるのか、、、
八ヶ岳の中腹以下、沢沿いは本当に苔が多い。もののけ姫の世界観です。
こちらはオーレン小屋と駐車場の間にある夏沢鉱泉の水力発電設備。水が流れるだけでこんなに回転するのか!というくらいビュンビュン回っていました。(許可を得て撮影)
そんなわけで、八ヶ岳ゆるふわ登山。
この行程は道中危険箇所もないですし、それでいて森林限界を超えた景色も楽しめて、1日の行程も短い。
オーレン小屋は少年自然の家くらいには整った設備があり、山小屋初めての人でもとっつきやすい。
今回は残念でしたが、天気さえ良ければ硫黄岳から360度の絶景が楽しめる。
本格的に山を楽しむ第一歩としてはとてもおすすめのコースでした!
さあ、台風シーズンも迎えて、台風の動きに右往左往。夏山シーズンも終わりが見えてきました。今年はあといくついけるのか。
また次の山に行ってきましたらブログにアップしますので、ぜひ読んでください。
今日もありがとうございました。