【東京・雲取山】 ほんとうに、東京都再奥の秘境へ
東京都最高峰。東京都の唯一の百名山。日帰りできるもんならやってみろ。
そんなこと言われたら東京に拠点を置く山好きとしては登らないわけにはいかないじゃないですか。
週末の尾瀬行きが雪多過ぎ事件によりキャンセルになって傷心していたところに、日曜日弾丸日帰りの雲取山登山のお誘いが。
これは行かないわけには行かない。
ということで、月曜日からのことは考えずに、東京都最高峰を極めに行ってきました。
登り始めは鴨沢の村営駐車場から。
鴨沢のバス停から50分ほど(CTベース)歩いた先にある駐車場。日帰りで考えるとここをショートカットできる意義は果てしなく大きい。
日曜日の7時の着で泊まりの人の下山前の時間でしたが、まだ10台ほど停められそうなくらい空いていました。
国道から駐車場方面に至る道が急角度で曲がるし、道は狭いしでヒヤヒヤですが。
登山道入り口にはいろんなブログで見かけるこの看板。
なんじゃこのヘンテコな看板は。と思うのですが、
下山後に見返すと、確かにこの山のポイントを押さえている要約版みたいな看板です。
が、道中狼伝説と、このUFO的謎の生物についてだけは全くわからず。
将門公(平将門)の伝説については道中看板がたくさん立っていて、道中の話題になかなか面白かったです。(女性99人+奥さん連れて逃げていたとか突っ込みどころが多すぎるΣ(・□・;)
最初はザ東京の山、植樹された杉の森がずっと続きます。
代わり映えがしなさ過ぎて、
「ここさっきも通った気がする、、、、」
という遭難あるあるの感覚に度々襲われます。
逆にそんな道がずっと続くのだから、下りの逆浦島太郎現象の発生を登りの時点で予感してしまう、そんな恐ろしい冒頭1時間半でした。
(この予感はもう、盛大なフラグでしたが、、、、)
杉の森を抜けると広葉樹の新緑まぶしい気持ちの良い道。
曇りの予報で晴れを期待していなかったから、この風景は本当にありがたかったです。
まあ、時々曇りますが。
広葉樹林に変わってからしばらく歩くと、こんな見通しのいい広ーい稜線に出ます。
そして、奥に見える変な木は
雲取山名物
dancing tree
ほんと、どうしてこんな形に育ったのかしら。育て方間違えたかしら。
ディズニー映画にぴったりな見たこのない面白い木でした。
少し歩くと2019年の3月末で営業を終了した奥多摩小屋。
近くのテント場には幕営用の石がそのまま残っていたり、テント泊の人が夜な夜な酒を飲みながら語りあったであろう丸太のイスが車座のまま並んでいたり、往時の賑わいを彷彿とさせるワンシーンでした。
ちょっと歩けば山頂はすぐそこ。すんごい綺麗な避難小屋が見えます。
中はこんな感じ。
今まで見てきた避難小屋の中ではベスト1の綺麗な避難小屋。奥多摩小屋なき今、シュラフ持って泊まりに来るならこの避難小屋がベスト!
避難小屋の近くでは、奥多摩小屋がなくなって道中一切なくなってしまったトイレ対策か、トイレの設置工事が進められていました。
そして、避難小屋からあること、
1分
雲取山山頂です。
残念ながら、この奥に見えるであろう、富士山は雲の奥。
けど、こんだけ見通せて、青空日差しもあれば文句はない。
大理石の山頂標識とか、立派すぎる。
そして、山梨県もどうか時々思い出してください。
三角点原票もありました。
明治の頃に設置された三角点はこんな感じだったとか。
我々の知っている三角点より随分大きい。
避難小屋の方に戻ってみると、
あ、ありました山梨百名山の標
埼玉と東京でそんなに割って入ることのできないような特別な関係なんでしたっけ。
いじめ、ダメ絶対。
帰りはちょっと寄り道、七ツ石山経由でした。
山頂にあったこの小さな杉の気。
何に見えます。
僕にはもう、キッコロにしか見ない
(愛・地球博を参照)
七ツ石山の山頂から雲取山方面を見返す。
これは、最高の稜線だ!!!
この間四国の剣山行ってこんな綺麗な稜線、そんなにあるものか、と言ったけれども、
こんな近くにありました。
お詫びして訂正いたします。
稜線マニアとしてはテンション最高潮でした。
なお、ここから先は2時間30分程度、精神力の限界を超えた単調な下り道です。
もし、今後雲取山に行くなら、盛り上がる話題は下山まで取っておくことをお勧めします。もう、歩く以外の楽しさ見つけないと、心が持たない、、、、
帰りは奥多摩駅近くの「もえぎの湯」へ
奥多摩駅利用する他の山の登山者も含め、館内への入場順番待ちが発生するくらいの、大人気でした。アルカリ性?の肌に良さそうなお湯でした。
入館者制限があるからか、浴室は芋洗いにならず、快適に楽しめました。(洗い場のキャパシティが不足気味で、シャンプーしていると後ろに全裸の男たちがずらっと並んでしまう、何やら異様な光景でしたが、、、、
そんな、始まりと終わりは今一歩かもしれませんが、
国内トップクラスの稜線
見渡す限りの山々
東京都にありながらのこの秘境感
雲取山は距離の長いだけの、東京都唯一の百名山という名倒れの、参加賞的百名山かと思っていましたが、
そんなことはない、東京の山の良さを最大限詰め込んだ最高の山でした。
エピローグ
七ツ石小屋で買った登山バッチ
ま、まさか、、、
雲と
鳥と
山で、
そんなバカな、、、、
今回もお読みいただきありがとうございました。